6)アーミッシュ女性のドレスの変化
アーミッシュ男性のシャツやズボンの形は、100年経っても変わりませんが、女性のドレスは、色も、形も、素材も少しずつ変化しています。
アーミッシュ女性の規定のドレスは、色は無地、前開きで、ボタンを使わず、虫ピンで留めるようになっています。
現在、若い女性が作るドレスは、ボタンも虫ピンも不要な、頭からかぶる形です。
袖口に工夫が凝らしてあって、リボンをつけたり、チロリアンテープをぐるりと縫い付けたり、袖口がフリルになっていたりします。
若い女性が好む布地は、単色ながら模様織になっていて、光の当たり具合で微妙に色が変化します。
大人も子供も、今時、木綿のドレスを着ている女性は滅多にいません。
みんな化繊の、アイロンがけが不要なドレスを着ています。
アーミッシュ女性のドレスは、夏用も冬用も生地は同じで、袖の長さが違うだけです。
ドレスの色は、空の青、土の茶色、木々の緑が基本です。
それに加えて、紫や小豆色、ベージュやグレーなどの地味な色合いに規定されています。
しかしながら、近年は、真っ赤なドレスや、派手なピンク色のドレス、イエローのドレスまで見かけるようになりました。
単色でありさえすればなんでも可、の印象を受けます。
S家の長女が好きなドレスの色はショッキングピンク、イッシュ家のセーラが縫い上げたドレスは真紅です。
ルースが、ファニーとセーラの、各々のクローゼットを開いて見せてくれました。
どちらのクローゼットにも、色とりどりのドレスが30着以上並んでいました。
ルースが娘だった頃は、せいぜい7、8着持っているだけだったそうです。
クローゼットなどなかったので、壁に掛けていたそうです。自分の時代とは何もかも違う、とルースは言っていました。
アーミッシュの花嫁が結婚式で着るドレスの色は、ブルーかパープルが一般的ですが、近年はピンクやグリーンなど自分の好きな色のドレスを着る花嫁が増えてきたそうです。
結婚式用に、花嫁の母親や姉妹も同じ布地で同時にドレスを仕立てることが多く、結婚式には同じ色、同じ形のドレスを着た家族が並びます。また、叔母や従妹など親戚の女性たちも事前に確認して、同じ色のドレスを着るように努めるそうです。
花嫁のドレスの色を知らない友人が、たまたま同じ色のドレスを着て結婚式に現れると、それは花嫁にとっては非常に嬉しいことで、2人は手を取り合って喜ぶそうです。
同じ色のドレスは式場に調和を生み、落ち着きを与え、アーミッシュらしいまとまりを感じさせるのでしょうか。
花嫁は、ドレスの上に純潔を証す白いケープ型のエプロンをつけます。
結婚式に着用した白いエプロンは、大事に保管して、自身の死装束に使用します。
既婚女性が白いエプロンをすることはありません。
次回更新は6月26日(金)、7時の予定です。
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