「え、1年の時と比べると……」

と言いながら、

「身長が○cmも伸びたよ」

「体重は○kg増えてる……」

「Aくんはぼくより小さかったのに、今は僕よりも大きくなっている」

「Bさんは、急に伸びているみたい」

などいろいろと言います。全員成長していますがその伸び具合に関心を寄せていました。

「そういえば○○くんは一年の時に同じ組だったけど僕よりも小さかったよねえ」

などと過去を振り返りながら自分なりに成長していることを実感していました。

②個人差や性差について知る

こうして自分のことについて知る時間を経て、成長にはスピードに違いがあるという個人差について学習しました。それはこの後どのくらい成長するのかということや、〇〇くんに抜かれちゃったからこれからあまり成長しないのではないかという不安を取り除くためでもあります。

ここでは資料として手元にある全国平均のグラフを使います。そうして、「早く成長する人もいるけど、全国的な平均では〇〇cmぐらいにはなる」ことを資料から読み取らせて『なぁんだ、まだまだこれからももっと伸びるんだ』という安心感を与えるのです。 

グラフを見ていると、5年生ぐらいから男子は女子に抜かれてしまうことに気がつき、単純に「なんだよ、女子に負けちゃうのかよ」と悔しがっています。ここで男女の成長の差についても学習します。

それは、全国的な平均では5年生ぐらいから身長と体重の体位では女子の方が男子を上回るという逆転現象が起こるからです。しかし中学生の全国平均グラフを資料として提供すると「やったあ、中学になると女子に勝てるんだ」と男子は安心します。

※ここでの学習は、男女差についてのほんの入り口です。しかし、後段の「⑤立派な宮殿にするための工事期間はどのくらいかかるか?」で詳細な学習をすることになります。子宮の準備が5年生くらいから始まっていることと関係づけるためです。

※このような学習にしたのは、男女の体の差異についていきなりそれだけを扱うのではなく、体位の成長について何気ない学習のようにしながらスモールステップで学習の質を深めていくことが大事であると考えたからです。

 

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