【前回の記事を読む】卒業式を5日後に控えた小学生に「最後に何がしたい?」と聞くと満場一致の答え。教師が子どもの“成長”を感じた瞬間…
第一章 高学年の子たちと~分数から命の授業まで~
4. 男女一緒に『いのち』の授業〜子宮ってなあに?〜
① 入学してから5年生までの成長をつかむ
学校では進級した4月に子どもたちの身長・体重・胸囲・座高などの体位を計測します。この1年間でどれだけの成長があったかを6年分記載できるシートに記録します。2学期と3学期には身長と体重を測定します。
2学期早々の9月、子どもたちは今年も身長と体重を測りました。高学年になると子どもたちも成長し、大人の身体になってくる子もいるので計測にも配慮が必要です。複数人体制で、学年の先生以外も協力して男子は男性の先生が女子は女性の先生が測定します。終了した子から教室へ帰るので早く終わった子には課題を出しておきます。
しかし、すぐに机に向かって自習をする子ばかりではありません。友達と「オマエ何cmだった?」「体重何kg?」などと見せ合っていて、学年全体の計測が終わって教室へ戻ると、そんな話をしていたことがすぐに分かります。しかし自習をしていなかったことを叱るのではなく、その話題に乗っかって子どもと会話をします。
「どうだい、身長は伸びたかい?」「体重は増えていたかい?」 などと言うと、先生は叱らないで聞いてくれているという安心感もあって、
「ぼくは、4月よりも○cm伸びていたよ」
「Aくんは、○cmも伸びたんだよ」
「体重は、○kgも増えちゃった」
とそれぞれに言っています。私は、それらを十分に聞いた後、
「ところで1年生の入学の時からどのくらい成長しているかな?」
と聞きます。
子どもはなんでもそうです。一つのことが分かったからといってすぐに新しいことに目を向けさせようとして、『ではこういう場合はどうでしょうか?』というように次の問題を振ってもなかなかついてきません。しっかりと一つのことに時間を取って話をさせないと、新しいことに目を向けようとしません。ですから1年生の時との比較に入るために今のことに時間をかけました。