2日目 2024年9月20日(金)
●気温:35℃ ●天気:晴れ ●予定距離:22km ●参拝目標:1番 霊山寺、2番 極楽寺、3番 金泉寺、4番 大日寺、5番 地蔵寺、6番 安楽寺 ●宿泊予定:安楽寺宿坊
いよいよ四国八十八箇所歩き遍路の旅が始まった。徳島から始まり、高知、愛媛、香川と4県を歩いて、最後は和歌山の高野山まで行く。それぞれ〈徳島/発心の道場〉〈高知/修行の道場〉〈愛媛/菩提の道場〉〈香川/涅槃の道場〉といわれている。まずは発心の道場。思いつきで始めたこの旅だが、初日からいきなり四国の洗礼を受ける。
35℃の中、1番札所から6番札所まで歩き、6番札所の安楽寺の宿坊に宿泊予定だった。しかし、熱中症になってしまう。
1番から3番までは順調だったが、3番から4番の間の距離が長く、日陰のない道。日は高く、気温は上昇の一途をたどる中、アスファルトの照り返しと荷物の重さで体力が急速に奪われ、フラフラになりながら門をくぐった。
お参りを済ませ納経所へ行き、納経帳を出した瞬間、私の顔を見るなり座っていたお姉さんが立ち上がり、「お遍路さん! お顔が大変です! 少し待っていてください!」と奥へ引っ込んだ。
立っているのがやっとなのに待たせるなよと思ったが、表情を動かすのも辛くぼーっとしていると、凍ったペットボトルと大量の保冷剤を渡され、「納経所を出て右に行くとベンチと扇風機があるので、そこで休んでください! 納経帳は後でお持ちします!」と言われて休むことに。完全な熱中症だった。保冷剤の冷たさと扇風機の強風で、少しずつ意識がはっきりしてきた。
「初日でこれか。最後までなんて行けそうにない」と諦め気分で横になり、 30~40分後ようやく立ち上がれるようになって、次の5番札所を目指した。
歩き遍路には外国人が多い。途中の札所で、山伏スタイルのアメリカ人ディーンと知り合う。どこでそんな装束を手に入れたのか不思議だが、爽やかでフレンドリーな青年だった。熱中症を引きずりながら5番6番と回り、宿坊に入ってもフラフラとムカムカが収まらず、必要最低限の用事を済ませたらダウン。
食事は相棒が「明日も歩くから、少しでも食べた方がいい」と言ってくれたので、食べられるだけ食べて、申し訳なかったが布団を敷いて寝込んだ。宿坊の夕方のお勤めは楽しみにしていたのに、起き上がれず、ご無礼してしまった。情けない。
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