1つ、例を挙げます。ここに1人の作業者“あなた”がいます。あなたはある工場で機器の組み立ての仕事を行っていて、1日の労働時間は8時間です。途中に昼休みの1時間休憩があります。
今は就業前で、あと10分で勤務が始まります。昨夜はグッスリと寝られて、朝食もしっかりと取ってきました。従って、今は気合も充分、体も快調です。今は正に、ライフポイントが100%の状態です。
今日の作業は、特別に繊細な注意を要する組み立て作業で、工程もかなり複雑です。組み込むパーツも多く、全てを手作業で行います。また、使用するパーツは、少し離れた場所の棚から順次取り出してくるシステムになっていますが、似たような形が多く、他のパーツと取り違えないようにするのにも神経を使います。
作業場では、昨日から照明灯の1つに球切れが発生していて、若干作業台の上が暗く、細かなところが見にくくなっているのも気になります。
今自分の行っている作業では、8名が並んで同じ作業を行うのですが、成果主義であることも関係しているのでしょうか、自分1人の世界を作って仕事をしており、お互いが話をすることはほとんどありません。
あなたはがこの作業を1日行うと、どんなダメージを受けるでしょうか。
☆L-Sの関係;いくつもある部品の中から間違いがないように、部品を慎重に選びながら組み立てを行っています。作業の複雑さから神経をすり減らしながらの仕事になっているようです。
☆L-Hの関係;作業は全て手作業です。組み立てるための治具もなく、部品を間違えてもそれを感知する術はありません。更に、1つでも取り付けを間違えば、その品物は不良品として廃棄することになり、それも心の重荷になっています。
☆L-Eの関係;細かい作業が連続する場合、作業台上の明るさは作業の効率に大きく影響します。目の前の作業台が暗かったり、周りが散らかっている状況は、予想以上に作業スピードや作業の正確さに影響します。
☆L-Lの関係;部品棚から部品を取り出す時に、たまに他の作業者と重なることがあります。その場合、先の者が探し終えるまで待機し、棚の前が空けば次の者が探し始めるというシステムなので、不必要に時間的なロスが発生するのも意外にストレスを感じます。