小説 高校生 青春 群像劇 茶道 2026.05.18 大事に守ってきた茶庭が、この学校の誰かに荒らされた――刃物で切り落とされた枝葉。椿の花はすべてもがれ、上から強く踏み潰されていて…… 紅葉山高校茶道部Ⅱ 【第1回】 益田 昌 守りたい場所がある。 この記事の連載一覧 茶室売却を阻止すべく、クラファンに成功した紅葉山高校茶道部。だが返礼として三千服を呈する茶会を開催しなければならない。そんな中、茶庭の花が何者かに切り落とされる事件が発生。困難に立ち向かう高校生たちの、熱く切ない青春群像劇。※本記事は、益田昌氏の小説『紅葉山高校茶道部Ⅱ』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 登場人物 写真を拡大
小説 『記憶のなかで生きる』 【第16回】 厚切りゆかり 「3日も熱が続くのはおかしい」と母を病院へ連れて行くと…病名を聞き、「入院が必要」頭が真っ白になった。 【前回記事を読む】家のトイレがわからない母のために、家中のドアに紙を貼った。『トイレ』、『台所』、『お母さんの部屋』その年の冬は、例年より寒かった。母は寒さに弱くなったのか、こたつから離れようとしなくなった。「お母さん、少しは動いたほうがいいよ」「だって、寒いんだもの」「じゃあ、こたつの中で足踏み運動しよう」私は母と一緒に、こたつに入ったまま足を動かす運動をした。テレビの体操番組を見ながら、二人…
小説 『大人の恋愛ピックアップ』 【第207回】 中原 信 「気分が悪いの…休ませて」と彼の部屋へ。目が覚めると電気は消えていて、眠る彼の唇にそっとキスをした 【前回記事を読む】冷戦下の過激な『スパイ狩り(マッカーシズム)』を非難したサリンジャー。作品に宿る、平和な現代を生きる若者には伝わりづらい「説得力」とは...「大丈夫?」Kは優しく声をかけてくれた。全身から力が抜けてしまった私は、赤ちゃん返りした子どものように甘えたくなり、Kに私の体を支えてほしいと頼んだ。「あの、とても気分が悪いの。私のアパートまで遠いから、あなたの部屋で、二、三時間休ませて……