小説 高校生 青春 群像劇 茶道 2026.05.18 大事に守ってきた茶庭が、この学校の誰かに荒らされた――刃物で切り落とされた枝葉。椿の花はすべてもがれ、上から強く踏み潰されていて…… 紅葉山高校茶道部Ⅱ 【第1回】 益田 昌 守りたい場所がある。 この記事の連載一覧 茶室売却を阻止すべく、クラファンに成功した紅葉山高校茶道部。だが返礼として三千服を呈する茶会を開催しなければならない。そんな中、茶庭の花が何者かに切り落とされる事件が発生。困難に立ち向かう高校生たちの、熱く切ない青春群像劇。※本記事は、益田昌氏の小説『紅葉山高校茶道部Ⅱ』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 登場人物 写真を拡大
小説 『火点し時』 【第8回】 順菜 隣の部屋の男から誘われた。つい昨夜、別の女性と愛し合う“あの声”が聞こえたのに、今度は私? 不審には思ったが… 【前回記事を読む】隣の部屋から声がした。男女の、抑揚ある溜め息まじりの…すぐに“あの声”だと分かった。つい聴き入っていると…「食欲ありますね?」紫の前の皿はこんもりとしている。しかし去っていった彼女の皿はちんまりしたもので、後ろ姿も確かに細かった。ちょっと恥ずかしかったが、「人生の楽しみですから……」「もちろんそうですよ。たくさん食べる人、いいですよね」紫の中で危険信号がちらついた。たった今、彼…
小説 『お世話になります』 【第11回】 英公 展望デッキでプロポーズ。周りからは祝福ではなく冷たすぎる視線が…その理由を理解して「違う…違いますよ」と男は… 【前回記事を読む】たまにしか来ないのに、なぜか来るたび綺麗な両親の墓…ある日、その墓の前である人物が手を合わせていて…「そういえば英君、今日どこか行ってたの」あっ、と思い出したように英介は言った。「そうだそうだ、今日両親のお墓参りに行ってきたんだけどそれが久しぶりに小学校の時の担任の先生に会ったんだよ。両親が亡くなり転校して以来の再会だったんだ」「私生まれてる?」ニコニコしながら瞳は言った。「勘…