騒がしかったが、この高齢夫婦が英介と瞳の距離を一層近づけてくれたように二人は思った。そしてようやく人気のあるカツサンドを二人はオーダーした。

「これは外の衣がカリカリで中がジューシーお肉が柔らかいカツサンドですね」

瞳は満足げな顔をして英介に言った。

「喜んでもらって良かった」

英介は安心した。

そして二人が食べ終わり、少ししてから瞳が英介にあるお願いをしてきた。 

「風間さんリクエストがあるんですが」

「あっ、はい、何ですか?」

「私を鶴岡八幡宮へ連れて行ってもらってもいいですか」

「もちろん、わかりました。では行きましょう」

「ありがとうございます。前から行きたいなぁと思っていたんです」

早速、二人は鶴岡八幡宮へ行くこととなった。

車内で英介と瞳は楽しく会話をしていた。

「あーお腹一杯になりました。ご馳走様でした。あっそうだ、風間さん知ってます?」

「えっ、何ですか?」

「鶴岡八幡宮は何のご利益があるか知ってますか?」

「いや……源氏と深い関わりがあることぐらいしかわかりません……」

「実は勝負運や出世運、縁結びなどのご利益があると信じられています。あとパワースポットとして人気があるんですよ。それと源頼朝と北条政子が結婚式……を挙げた場所です」

「あ……知ってます……そうみたいですね」

その会話の後、数分間車内で沈黙が続いた。

鶴岡八幡宮に到着してから二人は車を降りくっつきそうでくっつかない距離感で長い階段を並んでゆっくり歩いた。本宮に到着し二人はそれぞれの心にある願いを込めお祈りをした。お祈りを終えると英介は頭を上げた。そして横を見るとまだ瞳はお祈りをしていた。

その瞳の姿を見て英介は何て心が真っすぐで素直な心の持ち主なんだろうと改めて思った。

「あーお祈りし過ぎてまたお腹が減ってきちゃった」

瞳は英介に懇願するように言った。

「えっ! もう?」

「良ければ風間さんのキッチンお借りすることできますか?」

「うちですか?」

「はい。今度は私が自信をもっている手作りハンバーグをご馳走させてください」

「作ってくれるんですか?」

「はい。以前にもお話しさせていただいたようにうちのママが料理研究家なんです。それで私があまりにもハンバーグ好きというのもありママから伝授してもらったんです」

「何だか楽しみです。わかりました。では早速ショッピングに向かいましょう」

英介と瞳はここに来て心と心が一段とつながったように感じていた。

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