【前回記事を読む】NPO法人のルールによって、「よほどのことがない限り退会勧告はできない」…間違った入会を防ぐために、できることとは?
第1部 理論編・企画を解明する
第一章 樹に学ぶ
第六節 手段(枝②)
手段
「目標」の達成ではなく、「目的」を達成するためとあります。目標という数字に絞った作業ではなく、目的まで遡っての具体的な作業となります。枝には外部との交流を行う「葉」がついているので、そのようになります。
葉と茎
「枝」は「実」に栄養を輸送する管としての役割の「茎」と、大気中から二酸化炭素を取り込み酸素を吐き出しながら光合成を行う「葉」に分かれます。
「具体的なやり方」にもこの二つが必要です。「葉」は大気という社会とのやりとりで、「茎」は製作集団と関係を構築しながら行う共同作業です。
葉
光合成を行う葉には「根」と同じ様に、「感性と知性と感情」が必要になります。
根が「ものの見方、捉え方」といった抽象的な領域に伸びていくのに対して、「葉」は「社会」という具体的な世界に伸ばしていきます。
三つそれぞれどの要素を選ぶかですが、「拾うという感性」「疑う知性」、そして「憤りという感情」です。「根」と同じものにすると一貫性を保つことができます。
社会からどのような情報(二酸化炭素)を吸い込み、どのような情報(酸素)を吐き出すのか。多岐にわたる作業とそこから生成される有機物については、「制作」や「拠点」や「助成金」などの章に具体的に書いていますので、そこをお読みください。
「葉」はゆらゆらと揺れていますが、そのような柔軟性も要求される役割です。ただ、地域で中規模な企てを行うのに、強い風に身を任せて裏がえるといったことは必要なく、そんなことをすれば酔ってしまい継続が難しくなります。
茎
「茎」を通って「実」へ届けられるものは、企画においては「ことば」と「人」です。
細い管を通ってきた「ことば」と「人」によって集団の元が小さな実を付け始めます。
1年目は小さな実で(根から幹まで小さな樹だったので)終わりました。凸凹だったのが、8年目になって樹が形になってきて、実も膨らみ始め、10年目で丸い実となりました。
「柿八年」より2年多くかかりました。