俳句・短歌 短歌 自由律 2020.10.03 句集「愛のままで咲く」より三句 愛のままで咲く 【第10回】 馬場 美那子 “こぼれる愛 からめた指の すき間から” 十七音に込められた、愛と感謝の川柳句集 母へ、恋しい君へ、愛犬へ、かけがえのない日常へ。やさしく、時に激しい愛の詩。 5章からなる川柳句集を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 バラにトゲ君と私の位置関係 問われれば「君が好きだ」と答えよう 順番がメチャクチャ君の誘いかた
小説 『アントライユ』 【第3回】 鈴木 恋奈 彼の父親と私の母が不倫。親族双方殴り合いの大事件になった。だが、彼の母親は「慰謝料は要らないから」とだけ言って姿を消し… 【前回の記事を読む】彼にピアスが増えたら、私は自分の耳にも印をつけて、ニードルを取り出す…「痛い痛い!」それでも彼とお揃いがよかった私たちは新潟県の外れにある小さな町で育った。私は、ボロボロのアパートで生まれた。母親の稼ぎが少なく、泣く泣く住んでいた。幼少期に千春がそのアパートの隣の部屋に引っ越してきたのだ。千春の母親の後ろに隠れる彼の光る涙は私の心を潤した。今でも鮮明に思い出せる。彼の目は女の…
小説 『顕治とチピタ』 【第5回】 菊池 亮 たまたま飛行機で出会った女性と旅をすることに。しかし、はたから見ると"高齢男性と若い女性"。「色々勘ぐられるな…」 【前回記事を読む】ストックホルムに着いてからしばらくして、機内で出会ったあの女性からメッセージが……どうする! ヨシ! 会ってみよう!「ありがとう! ほんとうれしいですよ! 私もあなたと別れてから、あの人となら一緒に行動をともにできたら楽しいだろうな思っていたんですよ。あなたはあまりに若過ぎる。高齢者の話は、どうしても自分の過去のやってきたことが話の中心になるから、どうしても自慢話のようになって…