第3章 自死と自死幇助(人道的安楽死)――歴史的論考
自殺という現象は、人類の歴史のなかで、最も古い時代から伝承されている。
現在では、自殺とは違って、さらに建設的な意味を持っている「自死」という新しい概念が登場している。
この概念は、人間の条件の一部であり、人間の行動のさまざまな動機とその実現のために、古代から、哲学者、医師、心理学者、社会学者、神学者、精神科医、作家、そして、最終的には、安楽死を望む人びとによって、絶えず、議論、調査、評価されてきた概念である。
安楽死および自死についての哲学的・道徳的評価にコンセンサスが得られたことは一度もない。プラトン、アリストテレス、アウグスティヌス、トーマス・アクィナス、イマヌエル・カントなどは、自らの手による死(自殺)を否定しており、それぞれが、その理由を述べている。
一方、セネカ、デヴィッド・ヒューム、フリードリッヒ・ニーチェ、ジャン・アメリーなどは、自らの手による死(自死)を擁護ないし正当化しているが、少数派である。
この二つの正反対の判断は、今日でもよく引き合いに出されている。これらは、自殺(Selbstmord)および自死(Freitod)という2つの言葉で、明らかに区別されているのである。
1 Der Polizeipräsident in Berlin,LKA 11‒Sonderermittlungen Vorgangs-Nr.140619‒1042‒039962
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