【前回記事を読む】尿管結石だと思っていた。採血結果を見た瞬間、絶望した。血液検査の数値は“そんなレベルではない”異常を示していて…

悲しみの底で見つけたもの~猫さんが生きた八十九日間の記録

二月二十八日(金)

生検の結果が伝えられた。結局腫瘍細胞は出なかった。そんなはずはないという思いと、もしかしたらもっとましな他の疾患ではという希望が入り混じる。

次回受診は三月十日でその時、今回採血したが解析に時間がかかる検査結果を伝えますと言われた。

特に血清たんぱく質を電気泳動で解析すると形質細胞腫が疑わしいかどうかが分かるという。そして、食欲不振に対しては食欲増進剤のミルタザピンを処方された。

耳たぶの内側に塗ると、舐め取られないで済むらしい。また、脱水があるのでかかりつけ医で毎日点滴するように指示を受けた。

抗生剤の種類を変えてもらった事で効果があるかもしれない。まだ、形質細胞だと決めつけるには時期尚早だ。

そう自分に言い聞かせながらハンドルを握った。生検の麻酔が切れた猫さんは車内で暴れていた。興奮して手がつけられないのだ。

最初、キャリーケースの蓋を開けていたが、途中でケースの中に入ってもらい鍵をかけた。その意味でも猫さんには可哀相な事をしたと胸が痛んだ。

帰宅し、猫さんに抗生剤と食欲増進剤を与えると、一人散歩がてら外に出た。道端に立ち止まり声をあまり立てないようにして泣いた。ひたすら泣いた。

この日は検査前の食事制限があったので、30キロカロリー。水分量は、飲水120mlと点滴100mlの合計220mlだった。

三月一日(土)

久々にカリカリご飯を一食分完食した。昨日はほとんど食べられなかったからその分を取り返しただけかもしれないが、嬉しい。排便もあった。飲水も良い。ただ動きは悪い。動いてはいるがソファの下に隠れる事が多い。

只の感染症でありますようにという祈る熱い気持ちと、やはり悪性腫瘍ではないかという冷静な判断が交互に現れては消える。

この日はかかりつけ医は予約のみの受付で、夕方に受診する。二次病院での検査結果を報告する。二次病院からも近日中にレポートが届くらしい。

この日の食事量は270キロカロリー。これが毎日なら体重を増加できるレベルだ。水分は、飲水180mlに点滴120mlの合計300ml。排尿も四回あった。これが続きますように。体重は4.68kg。昨日食べていないが体重が維持できていて安心した。