第一章
教習所の天使
「お疲れ〜。珍しいな相談って、どないしてん?」
「恋の悩みか?」
翔太は幼馴染みの二人を近所の串カツ屋で飲まないかと誘った。
幼馴染みの一人は松永希星(きせい)、二十六歳。株式会社シンシアという会社で雑貨関係の企画営業をやっている。みんなからはキーボーと呼ばれてる。
二人目は東幸吉(あずまこうきち)、二十五歳。パティシエをやっていて、東(アズマ)をトンと読み、幸吉の吉でトン吉と呼ばれてる。本人曰く「デブだから豚吉ってわけじゃないで!」とのこと。
二人とは、幼稚園から中学まで同じ学校で青春時代を過ごし、今も何かあるとすぐに集まってワイワイとやっている親友だ。
「この前な、親戚の叔父さんのバイクに乗せてもろてん。もうな、ヤバいわ。マジで、俺一発でハマってさ。免許取ろかなって思ってんねん。どーよ、お前らどう思う?」
「え! バイクの免許か?」
「うん。大型取ったらもれなくバイク叔父さんからもらえるねん」
「マジかー。実は俺も免許取り行く予定で、バイクも既に買う予定や」
「キーボーマジか? お前も大型取るんか?」
「もちのロンよ!」
「キーボーお前バイク好きやったんか?」
「トン吉! 俺を小僧と呼んでくれ(笑)」
「なんなん、なんなん? 二人して話進んでるやないか〜い」
「え、お前も取る予定なん?」
「いや予定はないけど、お前ら二人盛り上がってるなら、俺も参加しちゃったりしてもいいですか〜(笑)」
「い〜ねぇ〜」と、三人はビールジョッキを重ねた。
「よし、思い立ったら即行動。明日やろうはバカ野郎だ!」翔太は息を荒げた。
「じゃ、申し込みに行きますか(笑)」
「おー!!」もう一度ジョッキを合わせ、串カツを食べながら三人の話は遅くまで弾んだ。
翌週、三人はさっそく教習所に申し込みに行くことになり、送迎車に乗って教習所に向かった。
教習所には自動車と二輪免許のコースがあり、二輪には小型125cc、中型400cc、大型制限なしの三種類の免許がある。
翔太がもらう予定のCB1300に乗るには大型免許が必要になるので、大型の取得となる。キーボーもトン吉も同じく大型を取得することにした。
受付の女性スタッフに二輪免許の申し込みに来たと申し出ると、奥のテーブルに案内された。フロアーは教習に通う人で賑やかだ。自動車免許を取りに来ている学生っぽい人が多い。テーブルに座ると担当の女性スタッフがさっそくパンフレットを見ながら説明をしてくれた。
ところが、三人は上の空。担当の女の子がめっちゃカワイイのだ♡