そして最終的には、自己実現欲求self-actualizationを果たすために、クラブの会長や幹部に辿り着き一件落着というロータリー・ストーリーが生まれていくのだ。

③ その中で、一つ忘れてはいけないことがある。

それは、私たちロータリアンの使命にはさらに上層があり、「自己超越欲求self-transcendence」という「超我above self」の精神を得て、ロータリーの奉仕のなかでそれを発揮するという、六段目の階層があるということだ。

有名な「レンガを積む三人の男」という寓話がある。

旅人が、三人のレンガを積む男たちに、「あなたたちはなぜレンガを積んでいるのか?」と尋ねた。

一人目が答えた。「やらされているんだ」

二人目が答えた。「積んだ分だけ金がもらえるんだ」

三人目が答えた。「人々の安らぎになる偉大な教会を建てているんだ」

レンガ積みという仕事を、他者からの強制や欲得である限りは「やらされ感」でしかない。

しかし、自ら利他の気持ちや志を抱いて仕事に取り組めば、仕事の期待感とともに苦行であるはずの労働すらも幸福につながるという話だ。

それが、ロータリアンの希求する「自己超越欲求self-transcendence」という「超我above selfの精神」の到達点であろう。

3 「会員増強・維持」の絶対法則

さて、「クラブの居心地」は良質であることが望ましいと述べてきた。

ここに「クラブの居心地」を良質のモノにする「絶対法則」を示そう。これは、「会員増強・会員維持」につながる法則でもある。

その法則はマズローの法則から導きだした法則で、二つの欲求を満たす掛け算となる。

温かい配慮(社会的欲求)(寛容さ)×心地よさ(承認欲求)(皆からの認知)

=会員増強・維持「+B」Belonging 帰属意識