3 時間とは何か

時間に宿る二つの見え方

「時間は人が作り出したものである」

こんなことを言うと絶対納得できないと多くの人は思うだろう。

例えば宇宙物理学によれば、宇宙は138億年前にビッグバンで始まり、47億年前に地球ができて、人類は700万年前に誕生し、我々ホモサピエンスは15万年前に生まれたとされる。

人間が時間を作ったというのならば、人間が生まれる前は時間はなかったのか? 当然、普通の人はそう問うだろう。

では、人が時間というものをどういうふうに捉えるようになったのかを考えてみよう。

私たちは普段、時間というものが2種類あると感じている。

例えば駅で電車を待っていて、遅いなと思い時計を眺めたとしよう。

遅いと感じる自分の時間(自分の体内の時間感覚、実存時間)に対し、時計を見ると2分も経っていないという時計の時間(客観時間)の2種類の時間である。

通常、時計の時間が本当の時間で、自分の時間は自分の感覚の中だけのもので相対的だと思われているだろう。

なにかを待っている間、あるいは我慢している時は時間は長く感じ、熱中しているとあっという間に時間は通り過ぎていく。

日常で感じること、これも自分の時間の相対性、不正確さを示す例として、あるいは錯覚として理解されることが多い。

 

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