二月一日(土)

一月分のシャンプーが0時を回ってしまったので二月一日になった。夜も遅いので早くしてしまおうと猫さんを風呂場に連れて行った。彼女はシャンプーが大嫌いだ。水に濡れるのが苦手なのは多くの猫に共通する習性だから仕方がない。

体を拭くためのタオルを用意しただけで、どこかへ隠れ、どうにか捕まえると「マーオ」と悲しげな声をあげる。しかしやらないわけにはいかない。浴槽の淵に立たせてぬるま湯を出すと、逃亡を諦め、怖さのせいなのかじっと耐えている。

早く終わらせようと猫用シャンプーを泡立てると、おしっこを漏らした。これは過去九年間でも数度あった。決して初めての事ではない。

しかし、それが赤褐色であるのに気づいた時、激しく動揺した。検査しないとわからないレベルの血尿ではない。肉眼的にはっきりとわかるレベルだ。すぐに病院に連れて行かねばと。

二月三日(月)

採取した尿を持ってかかりつけの動物病院へ行く。かかりつけと言っても、猫さんは健康体だったので、これまで健康診断と予防接種、ドレッシングの誤飲と思われる中毒、深爪などで、たまにしか行っていなかった。この日は、院長先生にかかってエコー検査と尿検査を受けた。

結果は膀胱炎の診断だった。人間なら抗生剤を処方するところだが、猫にはそうしないらしい。エコー上はいくつかの尿路結石が映っていたが、尿管や尿道を閉塞しているのではないらしい。処方は止血薬のみ。これが役に立つのかどうかわからないが、指示に従うしかない。

また、飲水を多めにすることを指導されたが、これまでもそこは気をつけてきた。療法食を勧められたが、この時、療法食がどういったものかを知らなかった。この時は、健康に良い食事を出せば、そのうち治るだろうと安易に考えていた。

獣医師は、10日くらい後に尿を再検査して、改善無ければ血液検査しましょうと告げた。

次回更新は3月29日(日)、11時の予定です。

 

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