8-6.生活をコントロールする

ここまで読み進めた方なら既に分かっているはずだ。筋肉さえあれば何とかなる仕事や大目に見てもらえる職場は存在しない。大事なのは仕事の能力、同僚や上司とのコミュニケーション能力だ。筋肉がなくても、仕事はできる。

だが、筋トレを行うことで手に入れられる「余裕」はまた別格だ。それは、自分で自分の身体がコントロールできるという、自分への信頼感なのだ。

そして、結果として「健康」も手に入る。それは、筋トレを通じて生活をコントロールしてきた経験が活きるからだ。

現代の生活習慣病は、その名の通り生活習慣が主な要因である。多くの人は、年だから仕方ないと諦めるし、一旦不便になった身体と死ぬまで人生をともにする。

しかし、筋トレについて真摯に勉強して実践していれば、健康な身体を維持できる方法が自然と身につく。どんな食事を、どんな運動を行えば、健康に、身体に良いのか。身体がカッコよくなるのか。これが自らの実体験から手に入る。

筋肉は、単体で役に立つ機会は少ない。しかし、筋トレでの成功体験や食事や運動に関する知識は、社会において大いに役に立つ。

たとえば、一時的に、仕事や私生活が忙しくなり、食事や運動が少しおろそかになっても、「これをやれば改善できる」、この余裕を持つことができる。いつかできる、と胡坐をかくのはまた別に問題があるが、自らの身体を自らの意志でコントロールできる感覚を得ているのは強い。

この自分をコントロールできる感覚。これはまさに自己肯定感である。これが筋トレで唯一手に入れることができる「余裕」なのだ。

次回更新は3月9日(月)、11時の予定です。

 

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