【前回の記事を読む】電子レンジ調理が「時短にならない」パターンとは?…例えば、調味料や塩味を加えてから加熱すると、加熱時間は…

Part1 料理の世界における電子レンジの役割

Chapter5 圧力鍋との比較

加熱時間の比較(目安時間)

圧力鍋の利点と欠点

利点

調理時間が短縮でき、燃費が節約できる

軟らかく仕上がり、骨まで食べられる

玄米、豆類、硬い肉、骨付きの魚に向く

欠点

掃除や手入れが大変

加圧時間の調整が難しい

安全に使いこなせるか不安に思う人がいる

熱伝導加熱法でゆで加熱する場合には、熱源→鍋→水→食品外部→食品内部へと熱が伝わります。湯を沸かすことからはじまり、食品の外部から内部へと熱伝導で熱を伝えなければ加熱できません。

一方、マイクロ波加熱法の場合には、水が必要ないばかりでなく、電波の到達距離が深いので、熱源→食品の外部・内部とすばやく加熱されることになります。

17世紀にフランスで発明された圧力鍋は、時短効果の高い調理鍋として知られています。日本では玄米を軟らかく炊くことができるので、圧力釜と呼ぶことも多かったようです。

圧力鍋は鍋の内部を約2気圧、115~125℃に上げることによって、普通鍋の約1/3の時間で加熱されます。消火後も約10分は沸騰が続くので、燃費はさらに少なく約1/4になるとも言われています。中が見えないため煮崩れてしまうことがあり、電子レンジより加熱操作がめんどうですが、すじ肉、豆、玄米などを加熱すると軟らかく調理でき、魚は骨まで食べられるようになります。

POINT

圧力鍋と電子レンジはともに時短加熱効果がありますが、できあがりの食感がかなり違いますから、それぞれのメリットを生かして使い分けるといいでしょう。