「おやすみなさい」僕らは口々に挨拶した。
「中学一年で、将来の仕事とか言われてもまだわからないよなぁ。ジョニーが天文学者と言うのも理解できるよ」と言ってジョンは笑った。
「もっと小さい時は、プロ野球の選手になりたいと思っていたが、だんだんと現実的になっていくのだろうね」ジョーが言った。
僕も、薄々プロ野球選手になるのは難しいと思いつつも、まだ可能性は僅かにあると思っていた。でも、自分よりも体が大きく、打球も遠くまで飛ばせる友達を見ていると、この頃には諦めるのもしょうがないと思い始めていた。
「プロ野球の選手にはオレもなりたいと思っていた。でも、他にも色々な仕事はある。オレも医者だ、作家だと言っているが、もっと自分に合った良い未来があるかもしれない」とトム。
「トムは、いつも前向きで、貪欲だなぁ。そして現実的でもある。なかなかトムみたいにはなれないよ」ジョンが言う。僕も同じように思った。トムは、僕らにとってみれば、ギラギラに輝く太陽のような存在で、常に僕らの中心にいた。
「いやいや、オレなんかより皆の方が優秀で、ジョンなんか、何をやるにしても才能が豊かで羨(うらや)ましいよ」トムは言う。
「確かにジョンは天才肌。ジョーにもそんな感じがあるなぁ」と僕は感じているままを話す。
すると、「何を言っているのか、オレなんかのどこが天才なのだ? そんなことは全然ない」とジョン。
「オレもだ。オレだって努力もしている」とジョーは言って、笑った。
「オレたちは良いチームになる。絶対に強いチームになり、大会という大会で、全て優勝できるぐらいの強いチームになれると思う」トムは力強く話した。
試し読み連載は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました。
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