俳句・短歌 短歌 自由律 2020.09.26 句集「曼珠沙華」より三句 句集 曼珠沙華 【第9回】 中津 篤明 「冬花火 亡び 行くもの 美しく」 儚く妖しくきらめく生と死、その刹那を自由律で詠う。 みずみずしさと退廃をあわせ持つ、自由律で生み出される188句。 86歳の著者が人生の集大成として編んだ渾身の俳句集を連載でお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 石路の花 わが 肺葉は 地に…… リンリンと 銭を投ぐ 石 凍ててゆく 鎌の刃の 露に ぬれしは 懺悔かな
小説 『幸せを呼ぶシンデレラおばさんと王子様[「バツ恋」人気御礼!武きき作品ピックアップ]』 【第26回】 武 さき,武 きき 元カノに触った手で触れられるのが嫌で、夫の手を振り払ってしまった。帰宅後、ドアを閉めると同時に激しくキスされ… 【前回記事を読む】「会いたかった、やり直したい」ホテルのロビーで夫と抱き合う女性は元カノだった。密着する女性の体越しに、夫と目が合い…私は納得したが……あの人を触った手で私に触れてほしくない。私って嫉妬している?「私の俊さんに触らないで」って……。会場に入って、五組のご夫婦が席に着いていた。挨拶をして私を紹介した。席に着いてしばらくしたら、手を握ろうとしたが私は嫌で払った。俊さん、私を見ているが…
小説 『浜椿の咲く町[注目連載ピックアップ]』 【第8回】 行久 彬 条件の良いお見合い相手に違和感――実家の水商売や父親の自死に一切触れてこない。そのうえ30代半ばまで独身で… 【前回の記事を読む】21歳の一人娘にきた結婚話。実家が水商売と知ったうえで、しかも相手は地元名士の息子だった――反対の理由は浮かばず…「山本靖夫と申します。よろしくお願い致します」二人が席に着くと男は少しはにかんだような声で自己紹介をすると軽く頭を下げた。美紀親子の自己紹介が済むと女中が呼ばれ、昆布茶を飲む間もなくすぐに食事の用意がされた。螺鈿の施された座卓に並べられた海鮮料理は食べ切れないほど…