俳句・短歌 短歌 自由律 2020.09.26 句集「曼珠沙華」より三句 句集 曼珠沙華 【第9回】 中津 篤明 「冬花火 亡び 行くもの 美しく」 儚く妖しくきらめく生と死、その刹那を自由律で詠う。 みずみずしさと退廃をあわせ持つ、自由律で生み出される188句。 86歳の著者が人生の集大成として編んだ渾身の俳句集を連載でお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 石路の花 わが 肺葉は 地に…… リンリンと 銭を投ぐ 石 凍ててゆく 鎌の刃の 露に ぬれしは 懺悔かな
エッセイ 『227日後の奇跡[注目連載ピックアップ]』 【第4回】 細見 貴子 「あの黒柴も気になっていて…」と話すと、店員からの想定外の返事が――「あの柴犬は実は…」 【前回記事を読む】ペット禁止のタワマンでこっそり小型犬を飼っていた住人。ほかの住人にバレて、管理会社に“密告”された結果…抽選の結果は、なんと、まさかの「落選」だった。販売会社の担当者からの申し訳なさそうな電話に、私は決して感情的にならず、こう返した。「そうでしたか、すごく残念です。実はずっと以前、御社のマンションを購入したことがあるんです。その時は、なんと37倍の競争率で当選したんですよ! だ…
小説 『who am I』 【第7回】 千戸 嶺 「教育費」を連呼する母に追い詰められ、3ヶ月間「母がいない場所」へ逃げ込んだ…その結果、転校先でいじめられない為の生存戦略を手に入れた。 【前回の記事を読む】小学校・中学校でいじめられて気づいた、“いじめられる人”の法則。理由なんて単純だった。私は標的から外れる為に、逆の立場になった。単純な話だ。驚くほど単純な結論だった。いじめる側になれば、いじめられない。群れる側になれば、弾かれない。標的を持つ側になれば、標的にならない。コペルニクス的転回。この思考が間違っていることは、分かっていた。論理として歪んでいることも、倫理として終わっ…