第2章 未来をつくるのは人の決算書

時間を投入しなければ知識は得られない

人が資産としての役割を果たすためには知識が不可欠であることがわかりました。入手先は違いますが、必要な知識を得るためには何が必要でしょうか。

それは時間です。知識はかなりの時間をかけなければ得ることはできません。時間という客観的な尺度を用いなければ知識を得ることはできないのです。

企業内教育を積極的に行っていない企業では、社員が子供の頃に親から施された知識、学校教育で得られた知識を頼りに企業活動を行い利益が生み出されているのです。しかし、社会が成熟化、複雑化する今日、そうした過去の知識だけでは不十分です。

企業が人を資産として育て上げる必要があります。いくら優秀な人材でも、原石のままでは力を発揮できないことを企業は知らなければなりません。

原石を磨き上げるためには時間を投入することが必要です。時間を活かすことができるか否かで人生が決まる。