3月3日~15日
札幌へ、知人が譲ってくれた“マーラー 千人の交響曲”(札幌厚生年金会館大ホール)のチケット2枚。
狸小路のお店で食事後、けいたと弟は札幌ススキノの一時預かり夜間保育へ。
保育所は狭い階段を上がった2階、けいたはお兄ちゃんらしくさびしがる弟をなぐさめて泣かないでいた。入り口でけいたはひとりで先に階段を上り、弟はそのあとをついて行った。知らない町の保育所で、知らない夜を、知らない保母さんや子どもたちと過ごすふたりはどう言う思いだったのか。
父と母は札幌厚生年金ホールでのコンサートへ。着席し、演奏が始まってからも、振り返らずに2階に上がって行くふたりの後ろ姿が瞼から離れず、音楽は耳に入らず、時計ばかりが気になった。終わりのアンコールの拍手の中、そっと席を立ち一目散に保育所まで急いだ。
知人は父のマーラー好きを知っていてチケットをくれたのだが、思い返してもホールが広かった、と言う印象だけで、コンサートの記憶は全くない。
子どもを抱いてホテルに戻る。ふたりはなにも話さず、親を責めるようなそぶりもない。なにごともなかったようにベッドで飛び跳ねたり、札幌の夜景を眺めたり、テレビで青春ドラマを午後11時過ぎまで見て、おやすみ……。親もため息まじりの安堵でねむりについた。
けいたが風邪をひき、体温38.1度、夜には37.9度。翌朝早く「みずがのみたい」「おなかがいたいよぉ」。とソファに横になって、布団をかぶって寝ている。しばらくして、いくらか回復したか、けいた「おかあさんスープつくってる?」母「今作ってるよ」けいた「りゅうまくんのところにもあげてね」。