【前回の記事を読む】がん・糖尿病・心疾患は血液検査で予防できる?! 老化と血液データの相関関係とは...

パート2 寿命を延ばすスタート地点 「診断」

■戦略ポイント【より詳細にリスクを把握】

老化に伴う病気のリスクを知る

【検診に含まれる腫瘍マーカー】

・PSA(前立腺特異抗原)

前立腺がんの診断に広く使用されるマーカーです。

血中のPSAレベルが高いと、前立腺がんの可能性が高まりますが、前立腺以外の疾患でも上昇することがあるため、特異度はあまり高くありません。

診断を裏付けるために、PETやCTなどの画像診断が必要となります[参考文献1]

・CA125(癌抗原125)

主に卵巣がんのスクリーニングに使用されます。

特に、治療後の再発チェックに役立ちますが、卵巣がん以外にも炎症性疾患や他のがん種で上昇することがあるため、診断マーカーとしては特異性に限界があります[参考文献2]

・CEA(癌胎児性抗原)

大腸がんをはじめとする多くのがんの診断や治療効果のモニタリングに利用されますが、喫煙者や非がん性の炎症性疾患でもレベルが上昇することがあります[参考文献3]

これらの腫瘍マーカーは主に治療効果の判定に使われています。がんの種類、病期、個々の患者の状態によって感度や特異度が変わるため、健診で調べる場合は画像診断と組み合わせるなどして総合的な診断の一環として解釈することが重要です。

また、最近ではGWAS(ジーワス:ゲノムワイド関連解析)と呼ばれる、疾患リスクを簡易に評価する遺伝子的手法が使われるようになりました。