【前回の記事を読む】「先生……ちょっとお話いいですか?」副院長が明かした衝撃の事実。思わず顔をまじまじと見てしまった。かつて彼は…
便秘診療はドラマがいっぱい!
コロナの時代で小児科も受診患者さんの数が減っている中、これだけの受診があったということは、“北海道初”の子ども便秘専門診療であるということに加え、いかに多くの子どもたちとその家族が便秘に悩み、明解な治療を望んでいるかということを示していると思います。
来院したお子さんたちの九割以上が他の病院で治療しても軽快しないお子さんたちであり、中には他院を四~五か所以上経て来られた方たちもいらっしゃいました。
こども便秘診療では毎回ドラマがあり、医師、看護師、検査技師は診療に終始するだけではありません。
時には驚き、時には抱腹絶倒(ほうふくぜっとう)、さらには涙したり、考えさせられたり……この後は少しだけそのドラマをお伝えできればと思います。
(プライバシー保護のため、名前や状況をいくつか変えたところがあります)
おじいちゃんが心配していた三歳のノンちゃん
ノンちゃんは旭川近郊の町から来ました。
お母さんが熱心にわが子の便秘の経過を話し、泣き叫んでうんちする娘の苦しみと家族みんなの悲しみをお話ししています。
ふと気になり、「どうしてここに来ることになったの?」と聞いてみました。
お母さんはごそごそとカバンの中からしわしわの紙を取り出しました。
「この子のじいちゃんもずっとこの子の便秘を気にしていて、この前これを持ってきてくれました」
紙の皺(しわ)を広げ見ると、『道北の医療』のこども便秘診療の切り抜きでした! このように小さな子どもの苦しみは子ども一人の問題ではありません。親のみならず、兄弟や、おじいちゃん、おばあちゃんにまでその影響はおよぶのです。
別のお子さんのお母さんは、
「小学校の先生が北海道新聞に載った宮本先生の便秘記事を切り抜いて持ってきてくれました!」
と言ってくれました。子どもの便秘でも重症な症例は学校や保育園でも周辺を巻き込む大変さなのです。