白川ダムの上流に、森林環境を啓蒙する源流の森がある。

この活動をサポートするボランティア会員が、かつて地域住民が特産物として生産していた炭焼きを体験するため、地元の古老と共に白炭の製造窯を再現し、現在も年数回ボランティア会員で、炭の製造をしているが、白炭には程遠い炭しか窯出しできず、ここ中津川で何代にも渡り白炭を製造し、継承してきた山に生きる人々の技に敬服している。

ところで、二千八年新潟県を発生源とするなら枯れが、県境小国町・飯豊町に大量発病し、山林一面灰色の枯れた立木が無残な様相を呈し、翌春より新緑の山笑う風情は程遠いものとなった。

なら枯れはカシノナガキクイムシが媒介し糸状菌が樹体内で繁殖し、樹齢五十年以上の壮老齢楢樹木が悉(ことごと)く枯死してしまう。

しかし、ならの樹齢が若い樹木は、カシノナガキクイムシの媒体により、なら枯れ糸状菌に感染しても樹勢が強く、なら枯れが発症しないのである。

化石燃料革命によりプロパンガスが山間部も含む一般家庭まで浸透し、木炭と薪を不要とし、炭焼きが殆ど顧みられなくなったが、炭焼きは三十年周期で楢林を伐採し、楢の萌芽による循環型森林再生を促すものであり、炭焼きが廃れたことは、森林荒廃へと陥ることになった。