親は子どもが思うほど長い間、元気ではない
テレビ東京の「もう一度 うちの子に会いたい」という番組がありますが、その内容にはとても共感します。
事情があって別れて暮らしている親御さんが、我が子にひと目だけでも会いたいという気持ちも、親には会いたくないと言うお子さんの気持ちも、双方理解できます。
両者とも意地を張っていられるうちは、お互い元気な証拠なのです。しかし、今は親に会うタイミングじゃないと言っていると、思いのほかあっという間に最期の瞬間は訪れると思います。
救急救命の場で起きた理不尽な死も、私はたくさん見聞きしてきました。
子どもはご両親が会いたいというのであれば、一度だけでも会っておいた方が、私はよいと考えます。
お亡くなりになった方には二度と会えないのですから。
意地を張っていると、一生後悔します。相手が肉親ゆえに張ってしまう意地がありますが、それは自分を理解してほしいという思いが強いからです。思いがあるのだから、きっと相手を受け入れることができると思います。
言い合っている間はお互いに気付きませんが、人は意外と脆いものです。そして、子どもが思うほど、親は元気ではないのです。
私は母が元気な時に、どこかに一緒に行った思い出が欲しかったです。
別に豪華な旅行でなくても、お茶や食事、あと一度でよいので、一緒にお酒も呑んでみたかったです。
それも、今はもう決して叶わぬ夢物語となってしまいました。