がんの診断
がんに罹った場合には、正確に診断し、的確な治療が行われることが重要である。
がんを発見するきっかけとしては、検診や人間ドックの検査で異常が認められる場合、あるいは、何らかの自覚症状があって医療機関を受診してがんの疑いと診断される場合などがある。
がんの疑いがあるとされた場合には、それぞれの臓器を専門とする診療科で確定診断を行う。例えば、肺がんは呼吸器内科、胃がんや大腸がんは消化器内科、子宮がんや卵巣がんは婦人科、腎臓がんや前立腺がんは泌尿器科などである。
それぞれの診療科では、身体所見、X線検査、CT(コンピュータ断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像法)、超音波検査などの画像検査で腫瘍の場所と画像所見から悪性腫瘍を疑うと、内視鏡検査などを行い、組織を採取して病理検査を行う。病理医が顕微鏡検査による細胞診断、組織診断を行って初めて“がん”の診断が確定する。
病理診断で“がん”が確定すれば治療を行うことになるが、治療法を選択するには、がんの拡がりを調べる“病期診断”を行う。病期診断には、全身のCT検査、全身の骨シンチスキャン、脳のMRI検査が行われるが、最近ではPETスキャン(陽電子放射断層撮影法)で全身の腫瘍の拡がりを調べることが多い。
これらの検査によってがんの進行度(病期)を決定する。病期の分類は、がんの大きさ(T因子)、所属のリンパ節転移の状況(N因子)、ほかの臓器への転移(M因子)の有無によるTNM分類で決まる。