【前回の記事を読む】3人に1人が死亡すると言われてきた「がん」。死亡率が高いがん・低いがんの差は?その原因は?
第一章 がんについて
がん患者の現状
死亡者数と罹患者数
同年のがんの部位別死亡者数を見ると(参考資料三)、男性では、肺がん(52908人)が最も多く、大腸がん(27936人)、胃がん(25325人)、膵臓がん(19859人)、肝臓がん(15226人)の順で、女性では、大腸がん(25195人)、肺がん(22854人)、膵臓がん(20316人)、乳がん(15629人)、胃がん(13446人)の順になっている(表1)。
一方、がんの罹患者数(新たにがんと診断された人の数)は3年ほど遅れて公表されるので、現状では2020年のがん罹患者数を知ることができる(参考資料三)。
それによると、男性で最も多いのが前立腺がん(87756人)、次いで、大腸がん(82809人)、肺がん(81080人)、胃がん(75128人)、肝臓がん(23707人)、膵臓がん(22557人)の順になっていた。
女性では、最も多いのが乳がん(91531人)、次いで大腸がん(64915人)、肺がん(39679人)、胃がん(34551人)、子宮がん(28492人)、膵臓がん(21891人)の順であった(表2)。
女性の乳がん、男性の前立腺がんは、“ホルモン依存性がん”と言われ、ともに罹患者数は最も多いが、死亡者数はそれぞれ5番目、7番目となっている。
一方、肺がん、大腸がん、膵臓がんは、男女ともに罹患者数も死亡者数も多いがん腫である。日本人が一生のうちにがんと診断される確率は、2019年のデータに基づくと、男性が65.5%、女性が51.2%で生涯にがんになる確率は、男女ともに2人に1人と言われる。
また、日本人ががんで死亡する確率は、2022年のデータによると、男性で25.1%(4人に1人)、女性で17.5%(6人に1人)となっている。