【前回の記事を読む】中学生の4人に1人は『うつ状態』、精神病院の入院患者数は世界一…日本人の健康状態に警鐘を鳴らす
第1章 健康福祉の原点
第5節 ハビリテーション不足の人びとの生活実態
今日の日本において、ハビリテーション不足親子の後天的世代間伝達が、確実に、しかも鼠算的に増加しています。その生活実態をみてみましょう。
1.笑わない乳児。大学の同期生で恋愛結婚した父母は、早朝から夜半まで会社人間の父と朝起きられない買い食い勝手食いの母は、「産んで人生を狂わされた」と公言し、
オムツ交換は、「3回までキャパ(=漏れない容量)がある」と経済性を優先させて育児を省き、室内は散らかし放題。見かねた祖母が育児の手伝いに来訪すると、母は直ちに装って外出。
2.救急外来の受診時、高熱の幼児の躰の胸と背中に保冷パックが巻かれているため、看護師が直ぐ除去して氷枕に替えると、「発熱時は、躰を冷やす。と本に書いてあった」と主張する父母。
3.午前2時の小児専門病院に電話で「うちの子(8ヶ月)が、標準体重より200g少ないので診てほしい」と母親。何時にオムツ交換をされましたか? 「今、大小便が出たので替えて体重を量った」どの位の量でしたか? 「あ! そうか」とガチャン。
4.幼児語を話す身長134cmの5歳児が銭湯の浴槽内で周囲の注意も聴かず、タオル遊びと水泳。母は化粧室で肌の手入れ中。
5.オムツ使用中の就学直前の男子を連れたファッショナブルな父母が「うちの子はヒルシュスプルング病かも知れませんので検査して下さい」と小児科外来を受診。排泄訓練を知らない父母。父母に排泄訓練を指導。
6.小学校2年生の落し物の筆箱のなかは、化粧道具一式と1本の鉛筆と消しゴム1個。
7.「なぜ、窓を拭くの?」と小学3年生。雨が降って汚れているからよ。「ふーん、家では一度もしないよ」 青空が汚れて見えるでしょう?お手伝いをすれば? 「おこられるもん」なぜ? 「勉強しなさい、ばかり言うの」
8.中学1年生が自宅トイレで出産。救急車で新生児センターへ。なじり合う父と母。世間体を理由に引き取りを拒否。新生児は乳児院へ。中学3年になって、また出産。乳児院へ送られる新生児と乳児院から児童養護施設へ移る兄。
9.18歳で同棲を始めて30歳になる母親は、出産する毎に蒸発。4兄弟姉妹を各児童養護施設に預けて、5人目の男性と同棲中。
10.関東一円の5児童養護施設から各小学生5名が信州アファンの森で自然を楽しみ自炊のできる子を育む2泊3日の合宿の民宿。先生一人と5名が大部屋で就床。小学5年の女子が看護師の部屋に「ここで寝かせて」と来る。
どうしたの? 「部屋の入口の鍵が合鍵で開けて入られるといやだから」と言うので、奥の先生と替えて落着。再婚した母の夫から性的虐待を受けていた子であった。
11.生育過程で包丁とまな板の無い買い食い勝手食いで育った父(25歳)子家庭。母は産後に家出。毎朝、父は 1,000円を娘(小学1年生)の枕元に置いて出勤。目覚めた娘はコンビニエンスストアで昼食の350円(ラーメンか焼きそば)の他は、好物のスナック菓子を買って食べている。父が夕食を買って帰るまで、公園・デパート巡りで、不登校の肥満児。