【前回の記事を読む】産業破綻の象徴である日本企業とは?——経営判断ミス、技術資産の流出、戦略の見誤り、そして同じ過ちを繰り返し…
第1章 キャリアと独創
「お金持ち」の定義は変わってくる
以上に述べたマクロ経済からのアプローチは、一国だけの概念ではない。個々人がいくら金融資産を保有しているかが、国民全体の豊かさとしての指標とするには判断を誤ることになる。
国民一人ひとりが優れた知識と経験を保持していたとしても、それを活かす施策が欠けていたなら、国民全体の豊かさとはなり得ない。
更にいえば、一人ひとりの「お金持ち」の定義は金融資産のみではなく、キャリアを活かす活用力を含めた「動的な無形資産」となるであろう。そういう時代が来つつある。来たる時代は中高年者が活躍できずして日本の飛躍はないと断言できる。
十年後「55歳になりました」
さてあなたは何をしますか?町のスーパーには商品が溢れかえっている。安い中国産品も相変わらず流入している。社会保障充実のため消費税は更に上がり、年金は縮小ぎみである。
私の会社といっても特段、成長しているわけではない。それのみでなく、役職定年になり、上司に35歳の若手が就いた。さて、あなたはどういう選択をすべきなのでしょう。90歳までに35年間もあります。
①独創とは個性の最大化
「自己のコンセプト」を確立すること
「優秀さ」ではなく「個性」の時代になる。道は二つある。
①従順に組織が求めるキャリアを求める
②十年・二十年先を見据え自己の能力形成と経験度向上にフォーカスする
この方針の違いは年と共に大きな差異として現れてくる。「独自な技能による創造力」、別な言葉でいえば「個性的に尖っていること」を有益なものに変換する努力を持続していくことは個性の形成に重要な要件なのである。
つまり、大いに尖っていくべきなのである。
「優秀さ」や定型的な「誰でもできるもの」は「機械」がやる時代になります。
「個性」のみが残るのです。創造性については、「与える立場」と「受ける立場」で要件が異なってくる。
「幸せ」の条件(労働する供給側の視点)
問1.働く人が最も大切にしたいものとは
①それは、「楽しく熱中できる」こと
やっていて苦痛なもの、ストレスを感じるものは幸せには結びつきません。
自分自身も人も働くこと自体に楽しさとやりがいを求めているのです。
問2.長く継続できますか
②好奇心をもって挑戦でき人の役に立つこと
新たなものを創造する、成長・技術進歩の根底は「好奇心」にある。
問3.健康的ですか
③健康的な作業であること
顧客との共同作業で楽しめたり、ストレッチ、スキンケア、アロマなどで共通目的をもって仕事をする。また労働環境・作業環境も健康、安全性が大切である。