Chapter4 電子レンジの登場
電子レンジ(マイクロ波)加熱法の登場
新しい熱源として、20世紀に電子レンジが登場しました。電子レンジは、英語でMicrowave Ovenと言い、通信用の電波であるマイクロ波を金属の箱にとじこめ、食品に吸収させて熱に変える電波加熱器です。
電子レンジに使われているマイクロ波(2450メガヘルツ)は、テレビや携帯電話などに使われる音波と、加熱に使われる赤外線の間にある周波数をもつ電磁波です。
電子レンジの電波は、光と同じ速さで食品の内部まで到達します。食品によって電波の到達距離は違いますが、乾燥食品は約20cm、米飯は約5cm、水は1~4cm、食塩水は0.3~1cmと言われています。
マイクロ波加熱では、電波のエネルギーが食品中の水分子を動かし、まさつ熱が発生して加熱するとされています。外部に火が無く、庫内が熱くならないのに食品自体が発熱する電子レンジは、熱伝導速度の遅い従来の加熱法の欠点を改善する画期的な熱源として注目されました。
POINT
電子レンジには瞬時に食品の内部まで到達する「マイクロ波(電波)」が使われていて、食品の内外からいっせいに昇温するため、またたく間にスピード加熱できるというわけです。「電子レンジの秒速調理のひみつ」それは、驚くほど浸透距離が深いマイクロ波の性質によるものだったのです。

