【前回記事を読む】ISOも病院機能評価も、同時取得は困難な道であった。深夜まで続いた半年の挑戦の結末は――

第三章 ISOと病院機能評価

第二節 病院機能評価

病院機能評価は病院の理念達成と、優れた医療の提供を支援するために設立され、多職種のサーベイヤーによって評価がおこなわれる。現在二千二百位の認定病院がある。ISOと異なり、病院のみが対象であるため、評価の対象となる組織図も病院部門だけである。

病院の機能分化推進を反映し、二〇一八年から、一般(1・2・3)、リハビリテーション、慢性期、精神科、緩和ケアの七機能種別に評価がおこなわれるようになった(表3)。

医療提供者の義務として、

①患者さんの意思を尊重した医療の提供

②患者さんの安全確保に向けた取り組み

③感染制御への取り組み

④診療・ケアにおける質と安全の確保

⑤良質な医療の実践

⑥理念達成に向けた組織運営

⑦危機管理

について約九十項目の審査がおこなわれる。結果は、機構の求める達成度を次の四段階で評価される。

S 秀でている(希少)

A 適切におこなわれている

B 一定の水準に達している

C 一定の水準に達していない

C評価は改善が要求される。組織の継続的改善の取り組みが求められることはISOと同じである。五年毎に再認定審査がおこなわれる。

二〇二一年十二月六、七日に五回目の審査を受けた。結果は、S:1(0・1%)、A:71(83%)、B:14(16%)であった。二〇一六年のA:55%、B:45%と比較して初めてのS(災害対応)と、Aの増加が五年間の成長成果として評価された。

両者とも施設に寄り添って改善の示唆を与えていただける。緊張感を持って両者を継続することによって、組織にエナジー効果がもたらされている(表4、図4)。