末っ子に生まれたかった一人っ子
淋しさに慣れて母娘の修羅も良し
つかの間のこの花咲くや桜姫
母ひとり、娘ひとり、恋たくさん。
「おひとりさま」とその母の13年を綴るドラマティック川柳句集。
自由奔放にたくさんの恋をしてきた「おひとりさま」な娘。たったひとりの肉親である母は、夫に先立たれて長かった。
ほかに身寄りのない二人なのに、喧嘩して、諦めて、また喧嘩して。恋はすれども、母は捨てられぬ。母への情愛と異性への恋心との狭間で揺れる心情が、おかしみと哀しみを込めながら五七五の17音字に込められた「絆」の物語。
末っ子に生まれたかった一人っ子
淋しさに慣れて母娘の修羅も良し
つかの間のこの花咲くや桜姫