11月4日(月)
今日も朝から天理だ。10時半に利恵子の病室に行く。1日中利恵子の容態を見ていないといけない。特に痙攣だ。
後は新しい症状が出ないか注視しておかないといけない。利恵子の身体の臓器は全てボロボロになっていて機能しない。痙攣は恐らく脳に転移しているからだろう。今更CTを撮る意味が無いし。
現在の症状
朝9時頃血圧測定、上が85、下が52、降圧剤は4からマックス6に上げている。これ以上は上げられない。
30分おきに測定しているとの事。
12時から1時間おきに変更。
痙攣は不定期だが3時間で大体20秒位続く。その後、SPO2は90前後でアラートランプがついたり消えたり。5分後、95で落ち着いている。
5日(火)は昼夜両方とも私が入る。
夜中何かあった時、ホテルに泊まったら直ぐに来ることが出来る。
利恵子の兄と私の息子と私が交代で泊まりの予定だが、殆どが私だ。
11月5日(火)10時55分
病室に入ったら痙攣中、SPO2 81
11時の血圧上77下56、SPO2は絶えず90以下から今少し戻した。
アラートはSPO2 は90以下、血圧は80以下の時に鳴る。点滴が切れた時もアラーム(別の音)がなるのでナースコールしないといけない。
午前中とはかなり変動しているが今は安定している。
11月7日(木)
義兄さんと交代する為に朝から天理に行く。
利恵子が寝ているベッドの横に幅の狭い簡易ベッドを置いて貰い、そこで寝たり起きたりして付き添いする。
言葉も発しない、同じ姿勢のままずっと寝ている。
でも今日は少し目を開いている時間が多かった。意識が何処迄あるのかはさっぱり分からないが、朝、私が「今日は寒いから秋物のコート着て来た」と話し掛けたら、利恵子は、少し微笑みながら、はっきりと首を縦に振り、頷いた。これは初めてだ。
山中先生が言うには点滴の種類を変えたとの事。電解質とか含まれている、言わばサプリのようなものらしい。そのせいかな、とか言っていた。
これで言葉が話せたらどれだけ嬉しいか。
夕方5時頃部屋の窓から見える天理の山々が夕日に染まって綺麗だ。
私達に悲劇があろうが無かろうが、自然は容赦なく美しい。
次回更新は1月2日(金)、11時の予定です。