ビジネスの世界では時間と費用といった効率を重視するがあまり省略されることもあるだろう。人間は、子供の頃から積み重ねた知識教養と、社会で習得したスキルを頼りにすれば、わざわざあらためてインプットしなくても、アウトプットができると過信しがちなのだ。
実際にその仕事に応じた新たなインプットなしでも、そこそこのアウトプット=表現ができてしまうのもまた、人間のすごさでもあるわけだが。
ここは今一度、丁寧に「調査」リサーチ~探すクリエイティブに取り組んでみよう。この「調査」という段階にこそクリエイティブを発揮するのだ。本来は、人間にしてもコンピュータにしても、インプットなくしてアウトプットすることはできないはずなのだから。
創造の方法1「調査」リサーチ~探すクリエイティブは、新旧の必要な情報をあらためて探し求め、それらを自分自身にインプットする段階にして、全てのクリエイティブが始まる最初の段階なのだ。この「調査」がクリエイティブ全体の基盤を形づくるといっても過言ではない。
インプットを省略すれば、やがて来るべきアウトプットという、クリエイティブのゴールとしての成果とその質は求められない。仕事の目的や目標を定めるためにも「調査」は必須なのだ。ゴールへの道中を彷徨い、そもそもどこへ向かって走り始めたのか、道すら見失うことになりかねない。
まだ見ぬクリエイティブのゴールへの道のりを正しく地ならしするため、正しい「調査」を行う。決して知った気にならず、持てる知識を過信せず、「調査」リサーチ~探すクリエイティブの段階をこそ、最大の創意工夫をもって臨んでみよう。
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