ダイヤモンド・プリンセス号は英国船籍のクルーズ船で1月20日横浜港を出発し、鹿児島を経由して1月25日に香港着、その後ベトナム、台湾、那覇を経由して、2月3日横浜港に帰港する予定であったが、横浜から乗船し、香港で下船した男性乗客が下船後発熱し、検査の結果2月1日にコロナ感染が確認されたのである。

横浜帰港に先立ち2月1日に那覇港で仮検疫を完了し、横浜港での下船許可が下りることとなっていたが、日本政府はクルーズ船の横浜への帰港を許可するとはしたものの、下船の前にCOVID-19に対する検疫を実施することに決定した。

横浜港に入港した3日夜に発熱等有症状のある乗客とその濃厚接触者を合わせた273名に対して検疫法に基づくPCR検査を実施した。4日に結果の判明した31検体中10検体のPCR陽性が確定し、10名のCOVID-19感染者がいることが確認された。患者10名は速やかに下船し、県内の第2種感染症指定医療機関に搬送された。

陰性が確認された乗客についても、その後の発症がないことが確認されるまで、2週間の観察期間とその後のPCRの再検査が必要となる。また船内に残るすべての乗客乗員にも診察のうえでPCR検査による陰性確認を行う必要があった。

厚労省から検疫所への増員が決定され、橋本岳厚生労働副大臣、自見はな子厚生労働大臣政務官が横浜入りし現地指揮をとる体制となった。同時に自衛隊にも協力依頼が出され、自衛隊医官、搬送支援の隊員が到着した。県にも受け入れ病院の手配と患者搬送の依頼がなされた。

30例中10例のCOVID-19患者に初回の検査結果が出たことにより、検査が進めばさらに多数のCOVID-19患者が出るであろうことが予想された。県内の第2種感染症指定医療機関感染症病床ではすぐに賄い切れなくなる。

県内の一般病床をコロナ病床に変換する必要があり、それでも対応し切れない患者は県外の病院の協力を求める必要も出てくるであろう。最悪の事態を想定し、県はその対応に災害対応のDMAT(後述)の派遣を要請した。

5日には黒岩知事が「災害」を宣言し、DMATの派遣要請を行い、調整本部長として阿南英明先生が県庁に招聘され指揮をとった。

 

👉『かながわコロナ戦記』連載記事一覧はこちら

【イチオシ記事】「私を抱いて。貴方に抱かれたいの」自分でも予想していなかった事を口にした。彼は私の手を引っ張って、ベッドルームへ…

【注目記事】てっきり別れたかと思ってたのに……。夫の不倫相手にメールしたところ、「奥様へ」と驚く内容の返事があり…