Ⅱ 船内で起きた“災害”〈流行初期〉
ダイヤモンド・プリンセス号での集団発生
2020年1月16日の第1例目の発表に続いて、24日から28日までに国内で4例の感染者が報告されたが、これらはいずれも武漢から来た旅行者、あるいはその旅行者との接触がわかっている感染者であった。
しかし28日の奈良での国内6例目の感染者は海外渡航歴がなく、武漢からの旅行者との接触も確認できない感染症例であった。同様の感染例が29日に1例大阪でも確認されて、国内でのヒト─ヒト感染の始まりが報じられた。
1月31日にようやくWHOから新型コロナウイルスが「国際的に懸念される公衆衛生上の懸念事態(PHEIC)」に該当すると報告され、2月1日には我が国でも新型コロナウイルスが感染症法・検疫法に基づく指定感染症・検疫感染症に指定され、ようやく検疫での水際対策が行われることとなった。
まさにぎりぎりの決断であったといえるが、その中でダイヤモンド・プリンセス号が横浜港に帰港したのである。
ダイヤモンド・プリンセス号の船内
ダイヤモンド・プリンセス号の外観