6 左脳派と右脳派
人の脳は右と左で違う働きをしているようです。左脳がよく働いている左脳派の人は言われたことはキチンとこなすことが得意ですが、右脳がよく働いている右脳派の人は感覚的に物事をとらえることが得意なようです。
ピアノでいうと譜読みをして楽譜通りキチンと弾くのが左脳で、音を聞いて感覚的に弾くのが右脳です。右脳がよく働いた方が芸術的なピアニストには向いているかもしれませんが、左脳が働いていないと楽譜を見て弾けるようになるまでの工程を経ることが出来ません。
ここで言いたいのは、左脳派と右脳派ではレッスンの方法を変えた方がいいということです。左脳派の人は譜読みから徐々に感覚的にアプローチした方がいいし、右脳派の人は感覚を使ってバリバリ弾いてから譜読みを覚えていく方が効率的だと思います。
右脳派の子に譜読みを一生懸命教えて、嫌になってピアノを弾く楽しみを覚える前にやめてしまっては悲しいし、逆に左脳派の子に音をよく聞いて弾きなさい!などと言えばパニックになってしまいます。
人は左脳派と右脳派がいる、と知っているだけでスムーズにレッスンが出来ると思います。
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