目標達成の要因6──行動

一般には、行動とは「周囲から見て確認できる動きや、目的をもって実際に行われる具体的な活動」とされます。

目標達成の観点からは、「目標設定から目標達成までに積み重ねられる具体的な活動」と言えるでしょう。

著者は特に、目標設定・計画策定・協力者確保・実施・コミュニケーション・自他の動機付け・現状把握・自己評価・軌道修正に着目し、目標達成人に共通する特性を明らかにしようと試みました。

①目標設定

取り組むべき対象や達成すべき成果を明確にする

②計画策定

目標達成に向けた具体的な手順やスケジュールを立てる

 ③協力者確保

周囲の人々から支援や協力を得る

④実施

計画に基づいて実際に行動を起こす

⑤コミュニケーション

情報を適切に共有し、良好な関係を築く

⑥自他の動機づけ

自分自身を元気づけ、周囲の意欲も高める

⑦現状把握

進捗状況や環境の変化を正確に把握する

⑧自己評価

行動の成果や過程を客観的に振り返る

⑨軌道修正

必要に応じて計画や行動を修正・改善する

⑩目標達成!

※本分類は、 Deming, W. E.(1986)によって体系化・普及されたPDCAサイクルの概念と、Drucker, P. F.(1954)のマネジメント理論を参考に、著者が「目標達成」に資する実践的な行動プロセスに着目して独自に構成したものです。

以上のように、目標を達成するためには、「動機・性格・思考・態度・能力・行動」という6 つの要因が、重要なポイントになると著者は考えています。

このポイントを意識しながら対談を改めて読み返していただくことで、目標達成人の方々に共通する特徴がいっそう鮮明になり、『目標達成に不可欠な特性』への理解も深まっていくことでしょう。

試し読み連載は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました。

 

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