このことは後で詳しく述べるとして…。
この本はある校長と出逢い、子どもたちの成長と無限の可能性を感じ取ることができた三年間の私の貴重な体験談をまとめたものである。

退職して、大好きな野球の指導からも遠ざかり、その頃の懐かしい数々の思い出だけが脳裏を駆け巡っていく昨今の自分がいる。
現在、メジャーリーグで活躍する多くの日本人の選手たち、特にロサンゼルス・ドジャ―スの大谷翔平選手は自らの目標であったワールドシリーズ優勝という夢を果たし世界中の子どもたちに夢や希望を与え続けてくれている。
しかし、私が退職して数年経った今、ふと周りを見わたすと子どもの数は激減し、部活指導において使命感や熱意のある教師も少なくなっているのではないかと思えてならない。
この本が、そんな若い先生方そして保護者・地域の方々によい刺激となること、また日々様々な困難に立ち向かっているすべての方々にとって、さらに前向きに笑顔になって進んでいく力となり、少しでも背中を押すことになれば幸せである。