クリスマス会。

丈哉さん、ワクワクしている。

お料理のお手伝いで、四時頃着いた。

「叔母様、チキンの丸焼き、持ってきましたよ」

「あら、美味しそう。早く来てくれたんだね」

「ええ、手伝いますね。今日は幸也さんが恋人を紹介するそうですね」

「ええ、嬉しいわ。香子さん、嫁姉妹ね」

何か、凄く自然に嫁姉妹っていてくれた。嬉しい。

 

六時頃、

「ただいまー」おじ様と叔母様がお出迎え。

「いらっしゃい。よく来てくれたね。どうぞ、あがって」とリビングへ。

丈哉さん、振り向いたら「ええー、杉田。な、な、何で、君が居るんだ!」

その声に、私も驚いてリビングへ行ったら、香ちゃんがいる。

「丈にぃ、びっくりした?」

「あ、当たり前だろう! どういう事だ」

「ピザの日に初めて会った時、僕の一目ぼれ」

「はぁ~ん、お前が?」

「そうなんだ。僕も初めてだ。ケラケラ笑う顔を、父さん達に見せたいと思った」

「杉田、会社で毎日、顔を合わせているのに、分からなかったぞう」

「そりゃあそうですよ。専務は会社では、怖い顔しているからですよ。ねぇ、香子さん」

「そうね。香ちゃん。でも、とっても嬉しいわ」と二人、抱き合っている。

「あら、嬉しいわ。お嫁さん同士が仲良しで。私も入っちゃおう」と叔母様三人で抱き合った。とても楽しい、幸せなクリスマス会。

 

幸也さんと香ちゃんは、二月、沖縄で挙式し、身内だけの食事会。

「丈哉さん、沖縄、初めてで楽しみです。あんまり寒くないかな」

「沖縄だから、そんなに寒くないんじゃないかな」

「お洋服、薄着で大丈夫ね」

「ああー、いいと思う」

沖縄に着いたら、びっくり!

「寒いね! 丈哉さん、薄着すぎたね」

「ホテルで、ジャンパー買おう」

風があって寒い。沖縄のイメージだと暖かいと思った。でも素敵、緑と海の色。匂いも違う。

式は、海が見えて、とても素敵なチャペル。素敵な優しい光がさしている。

幸也さん、香ちゃん、凄く綺麗、素敵な時間。

香ちゃんの親族と私達で披露宴。とても良かった。思い出に残る披露宴だった。

次回更新は9月26日(金)、22時の予定です。

 

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