「杉田をちゃんと、送っていけよ。幸也」

「分かった。まかせてよ。行こう、香ちゃん」

八時過ぎ、帰っていった。丈哉さん、玄関に入った途端、抱きついてきた。

「せっかくの休みが、幸也のせいでつぶれた~」

熱~い、抱擁。

「片付けも済んでいるから、お風呂に入ろう」

「もう~、早くない?」

「だって、今日一日中、杉田に取られていたから」

「何言っているの。可笑しいわ。うふふふ」

「早く、おいで」とお風呂に引っ張られていった。

翌土曜日、十時頃、杉田が甥っ子さんを連れて、茶太郎をもらいに来た。

花も、香子も寂しそう。しょうがないね。頑張れ。

 

翌土曜日、白太郎を実家に連れていく。

「花ちゃん、寂しいけど、頑張ろう!」

実家に着いた。おじ様は犬の家を作って待っていた。

「おおー、来たか。シロ!」

今日は幸也さんも早めに着いた。

「ホワイト、来たか」

「幸也、何だ! 名前がホワイト? だめだ。呼びにくい」