簡単なおつまみと白ワイン。

ゆっくりお話をしている。お邪魔にならないように、お台所で片付けをした。

丈哉と幸也の会話。

「香子さんが、好きだろう?」

「えっ! 何で分かった」

「さっき、僕が香子さんのお尻触った時、凄い顔していたぞ」

「そうか、幸也には隠し切れないなぁ。香子さんが来て、一か月頃から、目が香子さんを追っているんだ。何故か気になって、休みの日にも早く起きて、部屋から、香子さんと太郎が遊んでいたり、掃除をしているのをずっと見ているんだ。

コロコロ笑うし、太郎と鬼ごっこをしていても、アハハハハって笑いながら転ぶし、太郎が心配して側によってクンクンしても、あんまり近寄るなと太郎に嫉妬しているし、自分でも訳が分からない。最近は抱きしめたい、キスしたいと思うし、自分が怖いよ」

「こんな怖い顔だから、女は近づかないしな。初めてだな、自分から女の話するの」

「だから、香子さんを触るなよ」

「分かった。我慢するよ」

「何が我慢だ。アハハハ」

お二人とも、楽しそう。丈哉さんが笑って話している。何故か嬉しい。九時頃、幸也さん、お帰りになった。

「また、おいでください。頑張って美味しいご飯を準備いたしますね」

「ああー、香子さん。また、来る。本当に美味しかったよ」

休みの日、楽しい生地屋さん回り。サッカー生地は涼しいし、軽いし、肌触りが凄く良い。丈哉さんはグレー色と紺色で無難な色。私は大好きな水色とベージュ色。何か新婚さんみたい。ウフフ。お夕飯に間に合うように四時には帰ろう。あとは、糸と裏地の買い物も済んで帰り道、今日のお夕飯、何にしようかな。ご主人……いや、丈哉さんの好きなものは、ハンバーグ……そうだ。大根があるから、和風ハンバーグにしよう!

大根おろしにちょっと大葉を乗せて、少し七味唐辛子をかける。う~ん、美味しそう。

早く帰りたい。急げ!

小走り。四時前に着いた。ラッキー。洗濯物を取り込んで、早々にお夕飯準備、付け合わせにポテサラとほうれん草の胡麻和え。

次回更新は9月8日(月)、22時の予定です。

 

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