お二人で仕事の話をしています。お茶をお出しして、呼ぶまでは静かにお夕飯を作っておこう。六時頃には準備完了。

「香子さん、お夕飯出来たかな?」

「はぁ~い。大丈夫です」

今日は、タカサゴの小さいのが入っていたので、二度揚げしてカリカリに仕上げ、大根の煮付け、ごぼうサラダ、玉ネギサラダの上に和牛の塩コショウ炒め、お豆腐とわかめの味噌汁、これで足りるかな。

「どうぞ、準備出来ました」

「香子さん、ありがとう」

「美味しそう。いただきます。う~ん! 旨い」

「良かった。お口に合いましたか」

「香子さん、凄く美味しいよ。丈にぃ、いつもこんな旨いご飯、食っているのか。いいなぁ」

「ほめて頂いてありがとうございます」

最後に「お茶、コーヒー、どちらが良いでしょうか」

「僕はコーヒー」と丈哉さん。

「僕も」

コーヒーをお出しした時、何気に幸也さん、私のお尻を触った。私はびっくりして、 「きゃっ」と小さな声を上げた。

「幸也、ダメだよ」と丈哉さんが怒った。

「ごめん、ごめん。あんまり素敵だったので、つい手が伸びてしまった。香子さん、ごめんね」

「大丈夫です。でも、もう触らないでくださいね」

「はい。分かりました」

私はクスッと笑った。

食事を済ませて、リビングに移動。

「香子さん、ワインを準備出来るかな?」

「はい、ただいま!」