まあ、理論上はホントにそう動けばそうなる、ということなので。
もうおわかりのように、それがマイナスに動くこともあると考えた場合、100万円は10pips動いただけで一挙に一文なし。
はい。
そんなリスクを抱えてエントリーするとしたら、それはギャンブル以外のナニモノでもないということは、いちいち言わなくてもわかりますね。
そして、FXを、ただのギャンブルでしかないと喚く人たちは、数pips動いただけで多大な金額を変動させるレバレッジという機能そのものを大々的にあげつらい、その主張の根拠としています。
こちらとしましても、それはまあ、わからないでもない、といったところ。
ここで一つワタクシの体験談を紹介しましょう。
忘れもしない、2016年11月、ドナルド・トランプVS.ヒラリー・クリントンの大統領選。
そのバトルが繰り広げられる数日前から、もちろん為替も大いに荒れるだろうと推測され、もしトランプが優位に立つとしたら、ドル円に関しては、一気に円高に振れるだろうとの予測を、当時の日本の専門家・識者、皆、揃って同じように言っていました。
当日直前までは、円安に向いていたトレンドでしたが、案の定、大統領選開票当日の午前中、トランプが優勢になってきたという情報(それがホントかどうかは別として)にメディアが塗り固められたとたん、一気に円高に舵を切り、それから数時間で2~3 円(200~300pips)ぐらい、動いたんじゃないか、と思います。
すごくわかりやすい相場だったので、見逃していなければ、その時点でエントリーした人は、そのほとんどが大金を儲けられたはずです。実は、かくいう自分も、そのタイミングの目撃者だったので、突っ込んでいた資金や何pipsだったかは忘れたけれど……国内のレバレッジ全開、数分で50万円!!くらい稼ぎました。
要するに「確実」に、上がる・下がるタイミングというものが(そりゃ、そんな機会は、ものすごく少ないけれど)FXには、あります。
自分を超絶に律して、そういった数少ないタイミングのみFXトレードをするならば、レバレッジをかけたとて、全くギャンブルとはなりません。
まあ、屁理屈ととらえられても、致し方ないかもしれませんけどね(苦笑)。
でも、そういう経験をした人に、レバレッジがあるからFXはギャンブル、と説得させるのは難儀ではないですかね。
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