事例1 まさかの爆弾魔?
私が当時勤務していた管轄エリア内の物件に1組の兄弟の申し込みがありました。
兄弟でしたが弟の名義で申し込み、という点が少々気になりました。信販会社の審査は可決となったため、社歴の浅い社員であればそのまま家主様に報告し契約手続きをしてしまうところでしたが、私の勘が働き独自の調査をしました。
その結果なんと兄弟の兄は過去に住んでいた賃貸マンションの自室内で爆弾を作って爆発させた事がある経歴の人物だったという事が分かりました。よって当然入居をお断り致しました。
事例2 事前調査で反社と判明!
1組のカップルの申し込みがありました。審査は可決となりましたが、女性の申し込みである事が気になりました。
念のため男性の身分証明書である免許証を見たところ、どうも顔つきが気になりました。
営業マンに聞いても男性の職業はよく分からない、との事。また私が独自の調査をしたところ、なんと男性は現役の反社組織の人物であることが判明致しました。
営業マンに伝えて断ろうとしても
「とてもそんな人には見えない、とても物腰の軟らかい低姿勢の方ですよ」と食い下営業マンは1契約ごとに歩合があるので当然ですが、私もそこで引き下がる訳にはいきません。
その時は特例中の特例ですが、ある上司にお願いし警察にも人物照会をしてもらい、男性が反社会的勢力の一員である事が間違いない結果である説明をして最終的にお断り致しました。
これらはほんの一例ですが、社歴が浅い社員や経験不足、意識の低い管理会社の社員だと見過ごしてしまうケースであると言えるでしょう。
よって入居前の事前審査をどれだけしっかりできるかで良質な入居者を確保できると言っても過言ではありません。
さらに厄介なのは信販会社の審査が可決となっても、入居後に家賃滞納を起こす人たちも多く存在するという事です。マンション経営に絶対安全、という事はないという事を理解しておいてくださいね。