【前回記事を読む】【大家さん必見】管理会社側に契約を拒否されることもある。そうならないために、管理会社の選び方や好まれる方法を解説!

第一章 管理会社と賃貸物件

入居事前審査の大切さ

ところで入居者と言っても様々な方がいらっしゃいます。正直すべての方が歓迎される訳ではありません。「入居前の事前審査をしっかりやってくれれば大丈夫じゃないの?」という意見もあるでしょう。

私の在籍している管理会社では一部の法人様や個人を除き、入居審査を次のように必ず行っていました。審査方法はまず提携している各信販会社に申込書をFAXします。

信販会社に審査を依頼する理由は、管理会社だけでは到底知り得る事ができない、契約希望者の今までの金銭に関わる情報を信販会社がある程度把握しているからです。

問題がなければ良いのですが、過去にクレジットカードでショッピングやキャッシングをして支払いが滞っていたりすると、審査が通らない結果『否決』となったりします。

信販会社で審査が通らないと次のステップとして家賃の保証会社に審査を依頼します。ここは信販会社ではないのですが、入居希望者の情報をどこまで把握しているかで審査結果が出ます。

具体的には過去に滞納やトラブルがあったのか等です。ここでも否決であれば申し込みをお断りいたします。

但しこれらの審査結果で『可決』となった方々が契約され、入居後に家賃滞納を始めとする各トラブルを絶対起こさないという保証もありません。入居者の人格までは誰も見抜けないからです。

但し重要なのは、そこで管理会社の社員の経験と勘がとても大切なのです。

「経験は良いとしても、勘?刑事ドラマの見すぎじゃないの?」と思われる方もいるでしょう。

しかし私は今まで自分の経験と勘を大切にしてきました。その勘によって審査が可決された方の過去を見抜き、入居を断った事例もあります。