仏法で説く「因縁と因果」「宿業」ということに想いを深くせずにはおれなかったのです。
私もアル中(注※)の父との関わりの中で育ち成人した子供ですから、ACですが、父は幸いにDVはありませんでした。お酒飲みの人とは結婚したくないと思っていたのですが……何故でしょう! アルコール依存の問題症状に陥った夫と結婚しています。その夫との生活の中で伝播する家族文化を実感するのでした。
伝播する家族文化だと知った時、何でそうなるのかと究極の心にたどり着き納得し、己を見つめられたのです。誰のせいでもない、全てが自分の因果なのだと気づけたのでした。
先の著書の中から、少しだけ書かせていただきましょう。『リカバリー』は特に何度も読み、 その要点をノートにメモしていましたので、そのメモから一部を……。
先ず、リカバリーの見開き扉の頁で、訳者が、
「アルコール依存症家庭のルールと文化」は確実に知らない間に継承される
「依存症家庭のルールと文化」大人になってからの生涯を縛る
仕事中毒の他、多くの嗜癖行動に陥りやすく、挫折しやすい
アルコール依存症者に自らなりやすく、アルコール依存症者と結婚しやすい
それは世代間を伝播し、依存症文化を作りだす
「ルールと文化」に気づき、その捕縛から脱出し、生き方を修正しよう!
と語りかけています。