この事業形態の大きな変更は、まずはこの中古住宅のセルフ解体から始まった。
築30年の古民家をオフィス併設の自宅建築のためにフルリノベーションを計画した。
水戸の設計士に設計を依頼するも、その人気設計士のスケジュールの空きはなく、1年待ちとのこと。先方からは、「1年もお待たせしてしまっては申し訳ないので・・」とお断りされるも、「いやいや、待ちます」と。
結果、(特にアツをかけたわけではないのだが)1年も待たずに(とはいっても10ヶ月ほど待ちましたが……)打ち合わせが始まり、ワクワクしながら毎月水戸の設計事務所まで足を運んだ。
ところが、いよいよ2ヶ月後には改築工事スタートのめどがついた所にやってきたのが、ウクライナ侵攻。
ウッドショックに加え戦時下の資材不足からくる諸々の値上げが、我々の経済状況を脅かすこととなった。
設計士からは予算内での仕様変更を提案されるも、いいものを見てしまったあとではレベルダウンは、認められない。(特に奥さん)
で、ひらめいたのが、セルフ解体。
我々が解体作業をすれば、解体費用が浮くではないか!
さっそく次の週末から、壁剥がし、天井剥がし、床剥がし、便器撤去、浴室壁タイル剥がし、浴槽撤去……、たっぷり2ヶ月間解体作業に従事したのであった。