神(かみ)さまは、人と動物(どうぶつ)の食べ物(もの)として、色々な種類(しゅるい)の美味(おい)しいくだものが実(みの)る木々や、綺麗(きれい)な花々が咲(さ)くとても美(うつく)しい園(その)をつくりました。
そして、園(その)の真(ま)ん中には、生命(いのち)の木ともう一つ、特別(とくべつ)な木をつくりました。生命(いのち)の木の実(み)は、食べると死(し)なないでずっと生きつづけることが出来る木の実(み)です。もう一つの木の実(み)は、食べると身体(からだ)がどうなるのかは、全(まった)く分かりません。だから、神(かみ)さまはその木の実(み)にひみつの木の実(み)と、名づけました。
神(かみ)さまはひみつの木の実(み)を“食べてはいけない。食べたら死んでしまうよ”と、アダムに、伝(つた)えてありました。
神(かみ)さまは、アダムと色々なよろこびを楽(たの)しめるようになりました。
でも、アダムには、友だちがいませんでした。神(かみ)さまは、アダムの友だちにと、動物(どうぶつ)たちを連(つ)れてきて、アダムに名前をつけるように言いました。アダムは、動物(どうぶつ)の種類(しゅるい)ごとに、名前をつけていきました。
そのうちにアダムは、気づきました。どの動物(どうぶつ)にも、同じ種類(しゅるい)の友だちがいることに……なんとも言えない気持(きも)ちのアダムは、他(ほか)の花から離(はな)れた所(ところ)でつぼみになっている一つの花を、毎日見つめていました。
すると、その花に “アダムと友だちになりたい”と感(かん)じる心が生まれました。それで、神(かみ)さまはその花を話が出来るようにして、マナという名前をつけました。
この物語(ものがたり)は、そんな園(その)の中での、マナとアダムの出会いから始(はじ)まります。さあ、君(きみ)も、神(かみ)さまやみ使(つか)いさんやマナの気持(きも)ちになったり、マナが出会う色々な人々の気持(きも)ちになったりして、この物語(ものがたり)を楽しんでね。
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