その惑星=太陽に、光の神の力が宿った。光の神が自らの姿を創造し、多くの天使や女神たちを誕生させた。
光り輝き、眩い世界―。すべてが平等で、すべてが満たされ、何もかもが極上の場所(空間)。
終わることのない世界=天界が一瞬にして創られた。この美しい天界のきらびやかに輝く光景を闇が愛おしそうに眺めていた。
自ら創造できないことを光の神が成し遂げたことが、ただただ恨めしく妬ましかった。
1―2 光の神の子ルシフェルとミカエル
天界でひときわ大きな翼を持ち、多くの天使や女神に愛されている二人の天使。 その名はルシフェルとミカエル。
双子の兄弟として誕生した二人は神の光をたっぷり浴び、誰よりも愛されて育っていった。
神の教えを心に刻み、神を守るための戦術も学んだ。
二人は共に戦い、共に讃え合う善き理解者であった。天使や女神たちも二人を神に最も近い者として褒め称え、敬意を表していた。
兄ルシフェルは誰よりも強く、誰よりも神を愛し、また弟ミカエルを愛した。仲間の天使や女神が困っている時は救いの手を差し伸べ、皆を心から愛した。
神はルシフェルの行いを大いに喜び、最高位の天使の証しとして美しい翼を与えた。そんな誇らしいルシフェルをミカエルは慕い、常にルシフェルと共に過ごしていた。
神はその情景を心から喜び、宇宙に浮かぶ惑星の一つに新たな楽園を創造した。そしてそこに天使や女神とは違う命を無数に描いた。
青い海と緑が一面に広がる楽園、美しく永遠なる栄光の星=地球の誕生である。
山には木々が生い茂り、川が優しく流れ、美しい青い海が広がり、いたるところに命が生まれた。神は地球の調和を図るため、幾人かの天使と女神を地球に降ろした。
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